質問者:イツヤさん
Q:中世ヨーロッパにも日本のように、剣術や弓術などの流派が
存在していたのでしょうか?
A:基本的に「流派」はありませんでした。
流派と呼ばれるまでには時間が必要とします。が、中世ヨーロッパでは武器の変遷が激しくすぐに武器が変わったため、流派を育てる暇がありませんでした。もちろん首を掻っ切るやり方、相手の鎧の隙間を狙ってつく方法など等といった技術は存在していましたがこれは流派ではなく古典剣法といった類でしょう。
しかし古典剣法に関するあまり資料もなく、研究はあっても当時の文献研究で、実際に技術が受け継がれている事はまれですなのです。残念なことです・・・
ちなみに素手で戦う格闘技も中世ヨーロッパでは発達しませんでした。古代ローマなどではパンチラクオン等を通じてその技術が発達しましたが中世ヨーロッパには受け継がれませんでした。
当時、「武器を持つ」というのは誰にでも許されていた行為ではなかったわけです。なぜなら「剣をはく」というのは、ゲルマン上流階級の男子にしか許されてなかった行為ですし、武器そのものも金属が多用されていて高価だったからです。武器をふるえるというのは、一種のステイタスだったわけですね。となれば、素手で闘うのは自らそのステイタスを放棄する行為になるわけですので格闘技は発達する余地がなかったのです。
